「クソ真面目な映画」
感心するところはいくつもあったが、まず溜息が出るのは、微に入り細に入り、きめ細やかなイーストウッドの演出である。脚本のまま撮っていたら、人気DVD きっと「クソ真面目な映画」になったに違いないところ、ジャンボジェットの機長や警官の近くでゴミ拾いする少年の描写にスパイスを効かせる辺り、「さすが映画を知り尽くした名匠」と感じ入った。知り尽くしているせいで、若干言葉足らずかと思うシーンがないでもないが、そこは観るオトナが行間を読めばいいだろう。一方でこれは「言葉のチカラ」を観る映画でもある。言うまでもなく観客は何度もマンデラの言葉に耳を傾けることになるのだが、その言葉に圧倒的な説得力を持たせたフリーマンの演技も素晴らしい。
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